土生 哲也 のプロフィール 

 1989年 日本開発銀行(現在の株式会社日本政策投資銀行)に入行。
 都市開発、航空・リース、海運の融資を担当した後、1995年にベンチャー企業向け融資のために新設された新規事業支援室の開設メンバーとなり、知的財産権を担保にした融資制度の立上げを担当。1998年には同行系のベンチャーキャピタル・新規事業投資株式会社(現在のDBJキャピタル株式会社)に出向して、ベンチャー投資を担当した。IT分野を中心に投資先を発掘、同社の第1-4号となるIPO銘柄の投資を手掛けて、2001年に同社初の社長賞を受賞した。

 2000年に弁理士登録、2001年には同行を退職して土生特許事務所を開業した。ITベンチャーへの投資業務の経験や金融関連の知識を活かし、ITベンチャーや金融機関を主なクライアントとして知的財産実務に携わっており、現在までに400件以上の特許出願、900件以上の商標登録出願を代理している。

 金融業務を通じて培った企業を見る眼を活かして、独立後は企業の知的財産戦略のあり方について情報発信や提言を続けている。
 2004年以降は特許庁や各地の経済産業局等の中小企業向け知財戦略関連事業に数多く携わり、特に特許庁の調査事業で中小企業の先進事例の取りまとめを担当した2008年度以降、地域の中小企業の知財活動を支援する業務に積極的に関与している。
 2010年度に座長として取りまとめた特許庁の「知的財産経営プランニングブック」では、知財総合支援窓口での中小企業支援業務や横浜知財みらい企業支援事業のベースとなった知的財産経営の「定着モデル」を提案した。
 当初の企画から携わり、講師を務めている「知財塾」は、地域の中小企業が知財戦略・知財を活用したビジネスモデルの骨子をまとめるワークショップとして評価され、2010年度の愛媛県西条市以降、20地域(28回)で開催されるに至っている。
 2015-19年には政府の知的財産戦略に関連する複数の会議の委員を務め、政策立案にも関与。
 これらの取組みを評価され、2017年4月に 平成29年度 知財功労賞 経済産業大臣表彰 を受賞した。

 知的財産戦略本部の「経営デザインシート」の提言に関与したことをきかっけにデザインの力に着目し、近年は中小企業の経営を知的財産とデザインを融合させたアプローチで革新する取り組みに注力している。

 奈良県奈良市出身
 武蔵野美術大学大学院造形構想研究科修士課程修了、修士(造形構想)